ポカール準決勝へ意気込むMF香川真司【写真:Getty Images】
ドイツ・ブンデスリーガ第30節が現地時間25日に各地で行われ、MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントは、ホームでMF長谷部誠と乾貴士が所属するフランクフルトと対戦して2-0で勝利した。
同試合に先発出場し、32分に2試合連続となる得点を挙げた香川。ブンデスリーガ公式サイトでは、この2試合でドルトムント在籍時のパフォーマンスが戻ってきたと評し、インタビューを掲載している。
まず同試合に勝利したことに香川は「シーズンも残り少ない。僕らにとっては毎試合が重要」と、同試合だけが特別ではないと述べている。
それでも、ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内に近づいたことで「僕らの目標に近づいた。僕らはヨーロッパリーグに行きたい」と、素直に喜んだ。
しかし、今季の不安定な成績を踏まえて「1試合1試合を考えないといけない。そして可能な限り勝ち続ける」と、EL出場を目標とせず、残り4試合となったリーグで出来るだけ多く勝つと気を引き締めている。
パーダーボルン戦に続いての連続得点に「チーム状態がすごく良い。みんな楽しんでいる。そして良いプレーをしている」と、好調の要因をチーム全体のおかげであると明かした。
28日には、リーグ優勝に王手をかけたバイエルン・ミュンヘンとのDFBポカール(ドイツカップ)準決勝を控えている。香川自身は今季3度目となるバイエルンとの対戦に「ノックアウト方式は勝つか負けるか、白か黒かしかない。この試合で僕らが出来ることすべてを出す。少しでも手を抜けばやられる」と、意気込んだ。
自身は2012年の決勝で先制点を挙げて、快勝した経験を持つが「3年前の決勝は忘れたことがない。でも、思い出にふけるべきではない」と、すでに過ぎたことと考えている様子。そして「リーグ戦と同様に自信を持って戦う。正しい道を進んでいるとポカールで証明する」と、勝利をもぎ取ることを誓った。
さらに退任する恩師ユルゲン・クロップ監督に「感謝の気持ちでいっぱい。もうすぐお別れとなってしまうが、今までの気持ちは簡単に言い表せない」と話し、「監督のために僕らは最後まで全てをかけて戦う」と、最後にタイトルをプレゼントするつもりだ。
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