スピードに乗り、力強い攻撃を見せたドルトムント
ドルトムント、そして香川真司に自信が芽生えていることは確かだ。
4月25日のブンデスリーガ第30節、ドルトムントはホームにフランクフルトを迎える。快勝した前節パーダーボルン戦の勢いは続いて、BVBのペースで試合は進んだ。
23分、ムヒタリヤンからボールを受けると、香川はメドジェビッチと長谷部誠を相手に中盤でタメてから、左サイドのシュメルツァーへとパスを送る。
シュメルツァーのクロスがキットルの右手に当たると、主審はペナルティスポットを指差した。ドルトムントがPKを獲得する。オーバメヤンはチップキックで落ち着いて決める。「いい時間帯に先制点が取れた」と香川は言う。
そして31分、ドゥルムの縦パスを受けたオーバメヤンが右サイドを突破する。ザンブラーノを交わしてクロスを入れると、香川がフリーで走り込んだ。
香川は右から来たボールを「とてもシンプルで簡単」と表現した。途中、わずかに2度ほどバウンドしたボールを、「しっかり体を寝かせ、体制を取りながら」左足でねじ込んだ。
ドルトムントは「いい時間帯」に2ゴールを奪って前半を折り返すと、後半開始直後にも立て続けにフランクフルトのゴールへと迫る。
47分、左サイドで香川が粘ったボールを、ムヒタリヤンがダイレクトで中盤のギンターへ。ギンターはオーバメヤンへ縦に送る。オーバメヤンの折り返しは…香川に合わず。
49分、ソクラティスから右サイドのドゥルムへ。ドゥルムは駆け上がり、さらに前を走るブワシュチコフスキへ。クーバは香川に折り返す。しかしマドゥルングがカット。いずれも得点にこそ至らなかったが、ドルトムントはスピードに乗って力強く攻撃を続けた。