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本田圭佑 10年前

補強失敗、無策のミラン。DF、中盤、前線全てで機能せず。その存在感は今や“スモールクラブ”へ

セリエA第32節、ミランはアウェイでウディネーゼと対戦して1-2で敗れた。決して難しい相手ではないはずのウディネーゼに対して、策を持たず良いところなく試合を終えたミラン。残り6戦、来季へ向けた光を見つけることができるのだろうか。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

パス、支配率で上回るもチャンス、シュート数で下回る

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インザーギ監督率いるミランはウディネーゼに敗れた【写真:Getty Images】

 サッカーは、得点数を競う球技において最もポピュラーな競技の1つ。そして、その得点を奪うために各チーム様々なスタイルを持ち、何通りもの策を準備する。

 バルセロナやバイエルンは徹底的にボールをつなぎ、常に自らのペースで試合を支配する。アトレティコ・マドリーやチェルシーは強固な守備で相手を封じ、支配率で下回ろうともスコアで上回る展開も多々ある。

 今季、開幕直後の好調だったミランも支配率こそ50%以下だったものの、スピーディなカウンターから本田圭佑が得点を量産した。

 それでも、一般的に多くの試合では支配率やパスの本数は優劣を測る重要なパラメーターでもある。相手より多くボールに触り、長い時間自らのペースで試合を進めることができれば、得点の確率はやはり上がるものだ。

 セリエA第32節、ウディネーゼのホームに乗り込んだミランは、支配率60.9%:39.1%、パス総本数468本:286本、パス成功本数386本:209本、パス成功率82%:73%と多くの面で上回った。

 しかし、より決定的な項目に目を移すと、チャンスメイク数6回(ミラン):16回(ウディネーゼ)、クロス本数15本:22本、CK本数1本:9本、シュート本数6本:20本と全て下回っていた。

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