「スアレスやネイマールと比較できる選手だ」
私がプレーしていたユナイテッドも、優勝した際にいつも圧倒できていたわけではなかった。2012-13シーズンには最終的に11ポイント差でタイトルを獲得したが、それほど素晴らしい戦いができているとは感じられなかった。ロビン・ファン・ペルシの決めてくれるゴールが大きかった。ユナイテッドがベストチームだったことには変わりはないが、優勝した別のシーズンの方がより強烈な印象だった。
今シーズンに関しても、チェルシーがプレミアリーグで最高のチームではなかったと言ってしまうのは間違いだろう。今後の2週間ほどで予定通りに仕事を完了させたとすれば、優勝にふさわしい戦いをしてきたと言えるはずだ。
アザールにとってはプレミアリーグで今季が3年目のシーズンだった。偉大な選手たちと並べて語られるようになるためには、今季のような安定した活躍をあと3年は続けなければならないだろう。
世界のサッカー界において、明らかにリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドはまだ別格のレベルにある。アザールはルイス・スアレスやネイマールなどと比較できる選手だと思う。
そういう選手たちのグループに属するのは恥じるべきことではない。トップの2人は圧倒的なゴール記録を誇っているし、彼らのプレーするチームはチャンピオンズリーグのベスト4に残っている。国内リーグに関しては、マドリーやバルサがラ・リーガで中位や下位のチームと戦う時以上に、プレミアリーグの中位・下位と対戦するアザールの方がより困難な試練を強いられているはずだ。
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