長友は“査定”を合格できるか?
従って、チーム事情次第で長友もどうなるかはまだまだわからないと見る。現在は故障復帰後も、コンディションが上がらないため出場機会を得ることができていない。だが今後の練習を通してパフォーマンスが目に留まり、実戦でのテストの機会が与えられるなら、「手元に置いておいておいたほうがいいのでは」という判断にも繋がるかもしれない。
マンチーニ監督は、故障しない限りは長友に出場機会を与えていた。最終ラインの大型化を狙う現状にあって、4バックのSBとして出場機会があるかどうかはわからない。ただ練習では3バックもテストしているという情報もあるし、調子が良ければ目を留めてくれる可能性もないわけではない。
「誰が来シーズン残るか、今の時点では何とも言えない」とマンチーニ監督は会見で語っていた。“査定”の中にあることを意識し、エルナネスなどこの時期に調子を上げている選手もいる。「これまで以上に自分の全てをサッカーに捧げるというつもり。その部分では大きな覚悟ができている」と語った長友は、果たしてどういう身の振り方をするのだろうか。
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