アトレティコ・マドリー戦で劇的なゴールを決めたチチャリート【写真:Getty Images】
準々決勝が終了し、ベスト4が出揃った14-15チャンピオンズリーグ(CL)。今大会では、元マンチェスター・ユナイテッドの選手たちが躍動している。英紙『デイリー・メール』が報じた。
ベスト4に残ったクラブは、「レアル・マドリー」「ユベントス」「バルセロナ」「バイエルン・ミュンヘン」。そのメンバーの中には多くの元ユナイテッド選手が存在する。
アトレティコ・マドリーとのマドリード・ダービーで劇的な決勝ゴールを決めたのは、レアル・マドリーに所属するチチャリートことFWハビエル・エルナンデスだった。今季ユナイテッドからレンタルで加入し、出場機会に恵まれなかったものの勝負どころで貴重なゴールをもたらした。また、マドリーのエースであるFWクリスティアーノ・ロナウドもユナイテッドでCL優勝をもたらした選手であることは記憶に新しい。
ロナウドともにユナイテッドの攻撃陣を構成していたのがユベントスを牽引するFWカルロス・テベスだ。今季はセリエAで得点王を走るなど充実のシーズンを過ごしている。
また、ユベントスは今季守備陣においてもユナイテッドからDFパトリス・エブラを獲得した。シーズン序盤こそセリエAへの適応に戸惑った同選手だが、日を追うごとにプレーが改善。準々決勝モナコ戦では古巣相手に完璧ともいえるパフォーマンスをみせている。
そして、ユナイテッド一番の失敗といわれているのが、ユベントスにフリーで移籍したMFポール・ポグバだ。決勝トーナメントこそ負傷により大半を欠場しているが、今季の大ブレイクはもはや説明の必要がないだろう。今、最も欧州で注目される若手へと成長している。
最後に、ポグバと同じくユナイテッド退団後に大きく評価を上げた選手としてバルセロナのDFジェラール・ピケが挙げられる。バルセロナとスペイン代表の黄金時代を支え、今季もチームのベスト4進出の推進力となった。
これらの選手の活躍を、全てユナイテッドのミスと呼ぶことはあまりにも飛躍した意見にすぎない。それでも、今季大型補強を敢行しながらも、FWラダメル・ファルカオやMFアンヘル・ディ・マリアが期待通りの活躍をみせていない現状を踏まえると、所属戦力を活かすことができなかった過去が悔やまれる大会となってしまった。
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