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Jリーグ 10年前

開花した才能。守備力が向上した高橋峻希、見据える先は“ブルー”のユニフォーム

text by 舩木渉 photo by Getty Images

課題の守備力も向上。目指すは日本代表入り

開花した才能。守備力が向上した高橋峻希、見据える先は“ブルー”のユニフォーム
高橋峻希は今、神戸でさの才能を開花させようとしている。【写真:Getty Images】

 2年連続で千葉のJ1昇格プレーオフ進出に大きく貢献すると、昨年満を持してJ1への再挑戦を決めた。浦和へ復帰する選択肢もある中でヴィッセル神戸へ新天地を求めたのだ。

 するとついにJ2で積み上げたものが花開く。安達亮監督の下でこれまでの攻撃力、運動量、ユーティリティ性に加えて課題だった守備力が飛躍的に向上し、攻守のバランス感覚に磨きがかかった。

 U-17日本代表時代のチームメイトでもある奥井諒とのポジション争いを制して右SBのポジションを射止めると、リーグ戦28試合に出場してその地位を確固たるものにした。

 そして今年、指揮官が安達監督からネルシーニョ監督に代わってもチーム内で絶対的な地位を確立している。3バックの右WBとして、これまで以上に自慢の攻撃性能を生かせるようになり、要所で得点に絡む勝負強さも見せるようになった。

 18日に行われたJ1 1stステージ第6節のアルビレックス新潟戦に先発出場すると、1点ビハインドで迎えた60分にチームを救う同点ゴールを挙げ、アウェイでの勝ち点1奪取に貢献した。

 同年代の柿谷曜一朗や齋藤学、清武弘嗣は日本代表としてW杯を経験している。世代別代表でチームメイトだった選手たちも多くがトップレベルでの試合出場を重ねて着実に成長を遂げている。

 その中で高橋は少し出遅れたのかもしれない。しかし、本格開花はまもなくだ。SBは代表でも激戦区のポジションだが、近い将来ブルーのユニフォームを纏ってピッチ上でかつての盟友たちと躍動する高橋の姿を見られるかもしれない。

【了】

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