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代表 10年前

若い世代が台頭するタイ代表、目指すはアジア最終予選。かつての名選手の下で復権なるか

text by 長沢正博

指揮官は予選の組み合わせに満足

 イラク、ベトナム、インドネシア、台湾という2次予選の組み合わせに関してキャティサック監督は、「満足している」と地元メディアにコメントし、「他と比べてあまり厳しくない組み合わせとなった。ホームでの4試合はすべて勝たなければならない。アウェイでの試合も勝利を目指したい」としている。

 グループで一番の強豪は、今年のアジアカップでも4位に入ったイラクであることは間違いない。ただ、アウェイでの試合はすべて長距離の移動を強いられる上、ホームゲームは中立国で開催される見通しで、番狂わせが起こる可能性がある。タイは9月8日にホームで、来年3月24日にアウェイでイラクと対戦する。

 また、三浦俊也監督率いるベトナムは3次予選へ向けたライバルとなるだろう。FIFAランクでベトナムはポット2、タイはポット3に分かれたものの実力は伯仲している。一つの山は、ベトナムをホームに迎える6月11日の初戦。同時期にシンガポールで東南アジア競技大会が開かれ、連覇を狙うU-23代表が出場する。チャナティップらフル代表も兼務するメンバーが招集される見通しで、タイは主力を欠いた状態で臨む。タイは是が非でもここで勝利を収めたい。

 タイとベトナムはその東南アジア競技大会でもグループリーグで同組に入っている。キャティサック、三浦両氏はそれぞれU-23代表監督も務めており、こちらの対決も見どころだ。同16日のアウェイでの台湾戦も、15日に東南アジア競技大会の決勝(3位決定戦)が予定されており、メンバーが揃わない可能性が高い。実力差はあるが、勝ち点3を逃すことは許されない。

 また、インドネシアは政府による国内リーグへの干渉をめぐりFIFAから警告を受けており、今後の先行きが注目される。キャティサック監督は「グループ1位で終える必要はないが、3次予選へ進む12チームには入りたい」と2次予選突破に意欲を見せている。

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