ポジション移し得点力アップのグリエーズマン
対するアトレティコは、中盤のマリオ・スアレスが出場停止。今季はリーガで出場19試合中先発10試合ながら、中盤のフィルター役として欠かせない戦力。1stレグではフル出場し、データサイト『who Scored.com』のレーティングで7.1点と高い評価を受けた。
守備への意識を高めなければならないアウェイでの一戦では、先発・途中出場問わず必要な存在であったため、彼の不在は小さくない穴となる。
一方で、攻撃陣では24歳のフランス代表アントワーヌ・グリエーズマンが絶好調。本来のウイングから主にセカンドトップへとポジションを移した今季は、さらに得点力に磨きがかかり、リーガではすでに昨季の16得点を超える20得点を記録。
4月11日のマラガ戦、同18日のデポルティボ戦では2戦連続2得点を挙げるなど、リーガでの最近4試合で6得点と素晴らしいパフォーマンスを披露している。
マドリーにとっては、ホームでの試合だけに1-1でもアウト。勝利のみが必要となるため、まずはグリエーズマンに仕事をさせないことが不可欠。その上で強固なアトレティコ守備陣を破らなければならない。
サマータイム期間の突入によってキックオフが日本時間午前3時45分に繰り上げられたため、貴重な睡眠時間が1時間削られることとなったベスト8。しかし、このマドリー・ダービーは翌日の出勤・通学へのリスクを冒してでも見届けなければならない一戦だ。
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