マルセロ、ベンゼマの不在は痛手
過去のデータを見ると、0-0で終えた場合、2ndレグをアウェイで戦うチームは9勝19敗。勝ち抜け率32%と不利な成績となっている。
では、ウィリアムヒル社のオッズはどのような配当となったのだろうか?
まず、この2ndレグ1試合の勝敗予想では、マドリーに1.83倍、ドローに3.5倍、アトレティコに4.33倍とホームチーム有利のオッズとなっている。さらに、ベスト4への勝ち上がり予想でもマドリーに1.57倍、アトレティコに2.25倍とマドリーの優勢を示している。
データでもオッズでもベスト4への扉が開かれているマドリーだが、実際には苦しい状況にある。まず、DFラインでは左SBのマルセロが出場停止。中盤ではルカ・モドリッチが負傷、さらにはガレス・ベイル、カリム・ベンゼマも負傷により欠場の可能性が報じられている。
左SBにはコエントラン、中盤から前線ではハメス・ロドリゲスが復帰し、イスコ、イジャラメンディ、ヘセ、チチャリートと高い能力を持つ選手がそろうだけに大きな戦力ダウンに直結こそしないものの、やはり痛い。特に、マルセロ、ベンゼマは文字通り代えのきかない重要な選手だけに、アンチェロッティ監督としても悩みの種だろう。
いまだ勝ちなしとはいえ、アトレティコとのホーム計3試合で2得点1アシストを決めているクリスティアーノ・ロナウドの活躍はやはり必須だ。
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