水原のソ監督は日本サッカーの課題に言及した【写真:Getty Images】
【浦和レッズ1-2水原三星 ACLグループリーグ第5節】
アジアチャンピオンズリーグのグループリーグ第5節が21日に行われ、浦和レッズは水原三星に逆転負けを喫し、最終節を残して敗退が決まった。
試合後、水原のソ・ジョンウォン監督が記者会見に出席。アウェイでの勝利を喜ぶとともに、日本サッカーが直面する課題に言及した。
ソ監督は「レギュラー6人が怪我などでいなかった」と、ベストメンバーを組めない状況を説明した。それでも、敵地で先制されながら逆転勝利を掴んだ。同監督は「Jリーグでの浦和の試合の映像を見て分析した」と明かし、勝つためにやるべきことを遂行した選手たちに対し「よく戦ってくれた」と称えた。
ここ数年、韓国のクラブが日本勢に対して強さを見せている。ソ監督は「Kリーグの選手は日本の選手に比べるとスキルの面では多少劣るかもしれないが、スピードや粘り強さは通用している」と、日本と韓国の違いを語った。
そして、この“スピードや粘り強さ”はそのまま世界との差に繋がっているという。
「世界のサッカーに追いつこうとするなら、スピードや強いフィジカル、ボディコンタクトが必要だと思う。特にセカンドボールの時のボディコンタクトは、すごく大事な部分だと思っています。世界のサッカーに比べるとアジアはセカンドボールの対応が弱い」
同監督は「Jリーグの選手の個人スキルはすごく高い」と称賛している。だが、言い換えればスキル以外は負けていない、もしくは優っているということだろう。
日本でも球際の強さなどがクローズアップされているが、まだまだ向上させていかなければならない。現在J1で首位を走る浦和の敗北は、日本サッカーの課題を改めて浮き上がらせるものだった。
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