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CLベスト8、2ndレグ。バルサとの因縁に挑むイブラヒモビッチ。逆転確率0%も意地とプライドを

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

イニエスタ欠場の可能性も大きな不安はないバルサ

CLベスト8、2ndレグ。バルサとの因縁に挑むイブラヒモビッチ。逆転確率0%も意地とプライドを
ズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

 果たして本当に逆転は不可能なのだろうか?

 当然、この絶対的不利な状況でPSGに賭ける者などいないはず。あるいは、選手やローラン・ブラン監督であっても自らに賭けることはないかもしれない。

 それでも、この2ndレグではイブラヒモビッチが戻って来る。相変わらずの毒舌ぶりでフランス国内では大きな問題となっているが、本人には何の影響もないだろう。

 それ以上に、かつて苦い思いのみを味わってわずか1年で去ることとなったバルセロナを相手にモチベーションを高く保っているはず。過去、PSGの一員としてバルセロナと対峙した3試合で2得点を決めている。

 この一戦で2得点を決めること自体はイブラヒモビッチにとって、クリアできないミッションではない。

 対するバルセロナも大きな不安なくこの一戦を迎える。

 アンドレス・イニエスタは1stレグでの負傷によって欠場の可能性もあるが、イヴァン・ラキティッチとチャビの2人がいるため、大きな戦力ダウンとはならない。1stレグを出場停止で欠場したダニエウ・アウベスも戻って来る。

 18日のバレンシア戦では、ルイス・スアレスとリオネル・メッシがそろって得点を決めて2-0と快勝。スアレスは最近4試合で5ゴールを決める好調ぶりを維持し、メッシはバルサでの公式戦通算400ゴールという金字塔を打ち立てた。

 仮に、PSGに付け入る隙があるとするならば、圧倒的有利な状況にあるバルサの慢心か。このバレンシア戦でメッシ、ネイマールといった主力もフル出場している。

 しかし、最後は自分次第。PSGにとって94-95シーズン以来の4強進出は限りなく可能性が低いが、諦めてしまえばそこで終了。PSGの面々には、フランス王者として欧州ベスト8としての意地とプライドを示すことが求められる。

【了】

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