“湘南スタイル”に必要なこととは?
終盤、本来のポジションではない2シャドーの一角に入った遠藤は「自分たちのサッカーはJ1相手にも出せると思っていますけど、あとはフィニッシュの精度だったり、縦に急ぐだけでなくもう少し作りながらとか、一人一人の判断はもう少し変えていかないといけない」と冷静に課題を分析する。
これに永木も「シュートの意識や精度で向こうが上回っていた分、そこで勝敗が分かれた」と同調し、「自分たちが目指しているサッカーはシュートの手前で終わってしまっては意味がない」と戒める。
この日、公式記録に載ったシュート本数は7:10とG大阪が3本上回るだけだったが、宇佐美貴史ひとりに5本打たれている。対して先発した湘南の3トップが放ったシュートはブルーノ・セザルの1本のみで、途中からポジションを一列上げた菊地俊介が2本と4人で宇佐美のそれを下回っている。
菊地も「自分たちの流れのいい時間帯にシュートまで持っていくシーンが少ない」と悔しさをにじませた。
では、いまの“湘南スタイル”に必要なことは何だろうか。多くの選手が口にしたのは「シュートの意識」だ。
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