フォルラン、高原、カズ、ベテランたちが力を見せつけた【写真:Getty Images】
J2とJ3の計16試合が行われた19日は、世界を知る大ベテランたちが躍動した。
最初に火を噴いたのはJ3のSC相模原に所属する元日本代表FW高原直泰だ。FC町田ゼルビアとのダービーマッチにキャプテンとして先発出場した高原は、相模原1点リードで迎えた39分に勝負を決める1点を叩き込んだ。
DFの厳しいマークを受けながらゴールに背を向けてボール受けると、鋭い反転でマーカーを剥がして左足一閃。圧倒的な個人技で今季初得点をマークした。相模原は後半開始直後に1点を返されるも、高原のゴールが決勝点となり、ダービーで勝利をつかみ取っている。
高原の次は横浜FCの“キングカズ”こと三浦知良が続いた。V・ファーレン長崎戦に2トップの一角として先発出場した三浦は12分、FKを相棒の大久保哲哉が落としたところに抜け目なく飛び込み、頭で先制ゴールを突き刺した。
2週間ぶりのゴールで自身の持つJリーグ最年長ゴール記録を48歳1ヶ月24日に更新しただけでなく、シーズン複数得点を2年ぶりに達成している。なお、横浜FCは後半逆転を許したが、最後はルーキーの楠元秀真がなんとか同点ゴールをもぎ取り、2-2の引き分けに終わっている。
高原やカズに負けるまいとセレッソ大阪の元ウルグアイ代表も実力を遺憾なく発揮する。3トップの一角として先発したフォルランは、ザスパクサツ群馬戦の開始直後、前線に抜け出した玉田圭司のパスを受けて角度のないところから技ありシュートでネットを揺らした。
しかし、先制直後から失速したC大阪は、小林竜樹に2ゴールを許してまさかの逆転負け。フォルランの2試合ぶりとなる今季5得点目を生かせず、前節に続いてホームで連敗を喫している。
レジェンドたちが健在ぶりを見せた春の週末。かの『引退勧告』を見事に吹き飛ばす活躍で、ベテランがまだまだJリーグを引っ張ってくれそうだ。
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