2人の武藤がゴールも、上位陣の明暗分かれる
アルビレックス新潟はホームに連勝中のヴィッセル神戸を迎えた。先制はホームの新潟。小林裕紀のパスに抜け出したラファエル・シルバが4試合連続となるシーズン5得点目を挙げる。
その後15分に舞行龍ジェームズが痛恨のオウンゴールを献上して神戸に追いつかれるが、42分に山本康裕のゴールで再びリードを手にする。
しかし、神戸は60分にマルキーニョスのパスから高橋峻希に今季初ゴールが生まれ、2-2に。2度のリードを生かせなかった新潟にとって悔しい引き分けとなってしまった。
3連勝と勢いに乗るFC東京は、開始早々にラッキーな形で武藤嘉紀が先制ゴールをゲットする。アウェイのサンフレッチェ広島が11分に柴崎晃誠のゴールで追いつくと、その後はオープンな展開に。
両チームとも持ち味を発揮して一進一退の攻防を見せるが、徐々にFC東京のペースが落ちると、広島が一気に勝負を決める。82分、途中出場の浅野拓磨がドリブルで持ち込んでシュートをねじ込みJリーグ初得点を挙げる。10年ぶりに首位で今節を迎えたFC東京は逆転負けで今季初黒星を喫した。
FC東京と同じく無敗の首位でホームに3試合無敗の横浜F・マリノスを迎えた浦和レッズは、先制されても慌てない冷静さを持っていた。34分に一瞬の隙を突かれて伊藤翔にゴールを許したが、42分に武藤雄樹、前半アディショナルタイムに梅崎司がそれぞれ今季初得点を挙げて逆転に成功。
後半も守りに入ることなく最後まで前に出る姿勢を貫いた浦和は、追加点こそ奪えなかったものの横浜FMにいい形を作らせず勝ち点3を積み上げ、無敗を維持している。
前節今季初勝利を挙げた名古屋グランパスはホームで清水エスパルスと対戦した。6分に松田力の今季初ゴールで先制すると、田中マルクス闘莉王を中心とした統率のとれた守備で清水の攻撃をシャットアウト。
18分に矢野貴章の粘りから永井謙佑、48分に小川佳純のFKに川又堅碁のヘディングが決まってリードを3点に広げると、清水の攻撃を終盤の村田和哉の1点に抑えて2連勝を飾っている。
清水は甲府と同じく泥沼の4連敗。前節攻撃に可能性が見られたが、その成果を生かせなかった。守備は相変わらず不安定なままで、抜本的な改革がなければ厳しい戦いが続きそうだ。
唯一16日に行われた柏レイソル対鹿島アントラーズは、アウェイの鹿島が1-3で勝利を収めている。
J1第6節全9試合の結果は以下の通り。
柏 1-3 鹿島
仙台 2-3 川崎
山形 0-0 松本
甲府 0-3 鳥栖
新潟 2-2 神戸
FC東京 1-2 広島
浦和 2-1 横浜FM
湘南 0-2 G大阪
名古屋 3-1 清水
【了】