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本田圭佑 10年前

期待薄な“小さなダービー”。回復急いだ本田、コンディション不良の長友。日本人対決は実現なるか

現地時間19日、インテル対ミランの“ミラノダービー”が開催される。世界屈指の伝統あるダービーのひとつだが、今回はインテルが10位、ミランは8位とどちらも中位に沈んでおり、イタリア国内の期待感は薄い。注目は、「長友vs本田」の日本人対決が実現するかどうかだろう。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

期待感の低いダービー

期待薄な“小さなダービー”。回復急いだ本田、コンディション不良の長友。日本人対決は実現なるか
ミラノダービーで日本人対決は実現なるか【写真:Getty Images】

 ビッグネームが出て行き、その後のチーム改革も進まず成績は低迷。事実上インテル、ミランともにどうやってシーズンを終えるかが目標となっている。そんな中で迎える31節のミラノダービーは「小さなダービー」だの「貧乏人のダービー」だのとファンやメディアには揶揄され、期待感は芳しくない。

 とはいえ、ダービーはやはりダービーである。今回はインテルのホーム扱いとなるが、同クラブが発表したところでは前売りチケットは17日の時点ですでに71000席を突破したという。少なくとも試合開始時には、サン・シーロではスタンドの熱狂が保証されることになる。

 概してダービーマッチとは、街の覇権を掛けて闘うプライドの激突である。低迷が続き、ヒステリックなブーイングをファンにさせるまでに落ち込んでいる両クラブにとって、信頼を回復させることのできる年内最後のチャンスとも言える。

 インテルではファン・ジェズスが「インテルやミランが中位に低迷している屈辱は、この街に住んでいるものしか理解できない」と汚名返上を誓い、かたやミランでは2ヶ月間チームへの訪問を避けていたベルルスコーニ名誉会長がミラネッロを激励に訪れた。いかにその気持ちをパフォーマンスで表現できるかに注目したい。

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