ジュビロ磐田の好調は新外国人だけにあらず
昇格候補の1つである磐田は7節終了時点で16ポイントを奪い、現在2位。ジェイ、アダイウトン、カミンスキーといったポテンシャルの高い助っ人を獲得し、そんな彼らの活躍も目を見張るものがあるが、好調を支えている1つの要因として、攻守の切り替え時の変化が挙げられる。昇格を争った昨季も高い数字を記録していたが、今季に入ってその値はさらに顕著なものとなった。
ボールを奪った平均位置は22チーム中で最も高く、それに伴ってボール奪取からシュートに至る割合も増加。この点は独力でゴールへ迫れるアダイウトンの加入効果と、シュート意識が高くなった小林祐希のプレーが影響している。
※小林の出場90分当たりのシュート数(セットプレー除く)は、昨季の名波監督就任後で2.2本。今季は2.9本。
攻撃から守備への切り替えという点では、ボールを奪われてからシュートを打たれる割合が4.7%まで減り、リーグで最も少ない数値に。ボールロストして5秒以内に取り返す割合が大きく上昇し、相手の攻撃を早い段階で摘む傾向が出ている。
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