「フェライニのベストポジションは10番の位置だ」
マンチェスター・シティとのダービーマッチに勝利を収めたことでフェライニとヤングに注目が集まったが、マタも大いに称賛されてしかるべきだ。彼はユナイテッドに今の落ち着きをもたらした。彼は典型的な意味でのウイングではなく、中央へ寄ってプレーに絡んでいる。いつも赤いユニフォームの選手へパスを出してくれるし、シティ戦でのフィニッシュの場面で見られたようにいつも冷静さを保っている。
私が昨シーズン終盤にライアン・ギグスのもとでコーチを務めていた時、我々はフェライニにとってのベストポジションはオーソドックスではない10番の位置だと常々感じていた。今まさに彼が果たしている役割だ。ユナイテッドに加入した当初、デイビッド・モイーズは彼をセントラルMFに起用していたが、その位置から試合をコントロールすることはフェライニの最大の持ち味ではないと思う。
エバートンにいた彼と対戦した時には、彼は単純に大きくて厄介な選手だった。肘を張り、大きく力強い存在で、いつも密集から離れてバックポストに位置取りしようとする。今のファン・ハールが彼にプレーさせているやり方がそれであり、彼にとってより難しいと感じられることは要求していない。
チャンピオンズリーグ(CL)出場権を懸けた終盤の戦いでチームを勝利に導く力がフェライニにあるかどうかは分からないが、それはまた後々の話だ。いつも彼から受けていた印象は、チームのために尽くす良い選手で、必死に練習をしているというものだった。