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香川真司 10年前

独紙はベンチ予想も…。指揮官退任発表後の初戦、香川は先発有力。師の恩に報いるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

特別な雰囲気に包まれるジグナル・イドゥナパーク

 しかしカンプルが練習に復帰して間もないこと、今週はミッドウィークにカップ戦の試合がなく、1週間間が空いていることを考えれば、香川が再びコンディションを整えている可能性も考えられる。そう考えれば、パーダーボルン戦のトップ下が、カンプルか香川か、可能性は五分五分だろうか。

 よって筆者による、パーダーボルン戦のドルトムントの先発予想を次のとおり。布陣は4-2-3-1である。

【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBドゥルム、右CBソクラティス、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ダブル・ボランチにギュンドアン、ベンダー、2列目は右からブワシュチコフスキ、香川、ムヒタリヤン、【FW】オーバメヤン。

 スボティッチは7日のドイツカップ、ホッフェンハイム戦で失点に直結するミスをしてから調子を落としていることもあって、右CBはソクラティスとした。また相手のパーダーボルンは現在16位と下位ということもあり、右SBを攻撃的なドゥルムとする。

 トップ下については、実際のところ移籍加入後にカンプルが同ポジションを務めたことはなく、ロイスが間に合わない可能性を考慮して、ここは香川が入ると予想した。かつて自らを見出し、またマンチェスターから呼び戻してくれた師の恩に報いることが出来るか。

 パーダーボルンは現在16位に付けているが、前節は6位のアウクスブルクに2-1で競り勝っており、決して侮れない相手だ。特にドルトムントは前半戦のアウェイでの一戦では、オーバメヤン、ロイスの2ゴールで先制しながら、後半に同点に追い付かれており、今回も不用意な失点は避けたいところである。

 2月にロイスが契約延長にサインをしたときのような、特別な雰囲気にジグナル・イドゥナパークは包まれるだろう。

 まずはパーダーボルンに勝利することで、BVBはクロップに花道を飾る手始めとなる。

【了】

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