「グアルディオラは良いチームと偉大なチームの違いを生む監督だ」
グアルディオラはといえば、マンチェスター・シティを欧州王者に戴冠させることは、彼がこれまでのキャリアの中で直面してきたどの挑戦よりも大きな仕事となるだろう。確かに、バルサを引き継いだ時点でのチームは、2006年にCLを制したチームとは程遠いものだった。フランク・ライカールトのラストシーズンにはマドリーと18ポイント差の3位で終えていた。それでも、グアルディオラの手元にはすでにかなりの戦力が準備されていたことも事実だ。
シティに優れた選手は大勢いるが、彼らはCLのベスト16より先に進んだことはないし、ましてや優勝したこともない。彼らを欧州で最高のチームにするのは、バルサやバイエルンで同じことをするよりもはるかに難しい仕事だ。後者に至っては、グアルディオラが引き継いだのは3冠を達成したチームだった。
簡単なことではないだろうが、グアルディオラは小さな仕事をやろうとする監督ではない。良いチームと偉大なチームの違いを生む監督だ。昨年夏にミュンヘンでの親善試合でプレーした際に彼と会ったが、すごく感じが良くて話しやすい人物だった。クロップと同じく、彼が作るチームも素晴らしいサッカーをしている。この2人の監督が加わればプレミアリーグにとってプラスになると思うが、いつかはこの国からもそういう監督を生み出せることを期待したい。
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(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。