「クロップがイングランドで成功することに疑いはない」
ユルゲン・クロップのボルシア・ドルトムントを見ると、彼は相手陣内でプレーする強い決意を持った監督であり、攻撃サッカーを信奉していることが分かる。タッチライン際での振る舞いを見ても、明らかにカリスマ性を持った興味深い人物だ。土曜日にはドルトムントがアウェーでボルシア・メンヒェングラードバッハに敗れた試合を見たが、敗戦の中でも時折素晴らしいチームの片鱗を見せていた。
彼がイングランドのサッカー界で成功できることを私は疑っていない。唯一の疑問は、どのクラブで成功するかだ。マンチェスター・シティが行き先の候補として何度も取り沙汰されているが、マンチェスターで集まってくるあらゆる情報を総合すれば、ペップ・グアルディオラとバイエルン・ミュンヘンとの契約が満了する1年後には彼がシティの指揮を引き継ぐことになりそうだ。
両監督ともに、過去6~7年間を通して欧州のサッカー界で大きな役割を果たしてきた。どちらも国内リーグ制覇を成し遂げているし、グアルディオラはバルセロナで2度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝も果たした。彼らの個性やノウハウ、あるいはすでにこの国で指揮を執っている有名監督たちとの間に生まれるライバル関係は、我々のプレミアリーグに多くのものをもたらしてくれるだろう。
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