カミンスキーが語る“意思の疎通”
24歳のGKは、14分に三浦知良に“あの”ゴールを奪われると、駒野友一へのホスピタルパスによって小池純輝のドリブルを招き、前半のうちに勝ち越しを許した。実に興味をそそられるスタートである。
「(最初の失点は)マーキングの仕方が良くなかった。しかし、2つ目は私のミス」と、試合後に語った彼は「コマにはパスを出すべきではなかった。彼は難しい状況にいたと思う」
磐田は最終的に3-2で勝利したが、カミンスキーは言語障壁がプレーを躊躇させたとは感じていない。
「試合中に話される言葉は日本語であっても似ている部分が多い。短い言葉で全員が理解する。彼らはおそらく英語を話せないが、私が何を叫んでいるかは理解している」
例えそうだとしても、円滑な意思疎通がどれほど重要かを理解する吉田のように、最後尾の選手である彼もいくつか鍵となる言葉を選び始めた。
「(私が知る限り)“ヒダリ”“ミギ”は試合でも重要だが、それを考える余裕がない場合もある。その時は英語で何かを発する。しかし、基本レベルの日本語は学びたい」
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