前人未到の4冠の命運を握るFWズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
フランス・リーグアンのパリ・サンジェルマン(PSG)が、FWズラタン・イブラヒモビッチに対する4試合の出場停止処分を不服として、国内のスポーツ最高機関であるフランス五輪委員会に異議を申し立てたようだ。現地時間15日のフランス紙『AFP通信』が伝えている。
イブラヒモビッチは3月15日に行われたリーグ第29節のアウェイのボルドー戦後、審判の判定に激怒し、「15年間でこんな審判を見たことは一度も無い。このクソみたいな国はPSGに相応しくない」と発言。これが国全体を侮辱したとして、政治家をも巻き込んだ論争に発展した。
事態を重く見たフランスリーグ協会(LFP)は、9日に懲罰委員会を開き公聴会を行ったが、イブラヒモビッチが姿を表さず、代わりに現れたのは弁護士とPSGの幹部2名。選手自身からの聴取が行えなかったため、4試合の出場停止処分が科せられていた。
フランス五輪委員会の対応次第では、イブラヒモビッチに対する処分は一時的に凍結となり、最終決定が下されるまで試合に出場することが可能となる。
フランスリーグ杯を制覇したPSGにとって、エースの4試合欠場は前人未到の4冠達成への大きな痛手になる。
同日行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝バルセロナ1stレグは出場停止となっており、ホームで1-3と敗れ厳しい状況でもある。
2ndレグの逆転勝利のために試合勘と言う意味もあり、PSGは週末に行われるニース戦へのイブラヒモビッチ出場を望んでいるようだ。
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