戦術の幅の広さを見せたバイエルン
しかし、ここ数試合は負傷により欠場。すでに復帰のメドが立っており、この試合には起用される可能性もある。それでも、約1ヶ月間戦列を離れていただけにコンディションには不安が残る。
バイエルンという強大な壁を打ち破るには、100%のジャクソン・マルティネスが不可欠だ。
対するバイエルンにも陣容には不安がある。現在、伝えられている主な負傷者にDFダビド・アラバ、DFメハディ・ベナティア、MFバスティアン・シュバインシュタイガー、MFハビ・マルティネス、MFフランク・リベリ、FWアリエン・ロッベンがいる。
この中でも特にリベリとロッベンの欠場は痛い。ブンデスリーガで28試合74得点を挙げる圧倒的な得点力を誇るバイエルンだが、この2人が不在となれば戦力ダウンは必至だ。
とはいえ、ドルトムント戦では欧州ビッグクラブを含めた世界中のスカウトも利用している『Wyscout』が集めたデータを用いた分析コラム「データが示すバイエルンの勝因。ノイアーから送られた脅威の縦パス。カウンターにさらされたドルトムント」(https://www.footballchannel.jp/2015/04/07/post81355/)で触れたように、バイエルンは得意のポゼッションスタイルに加えてカウンターで勝利をたぐり寄せる幅の広さを見せつけた。
果たして、このエスタディオ・ド・ドラゴンで行われる一戦では、“いつも通り”のバイエルンなのか、ポルトが“もう1つ”のバイエルンを引き出させるのか、はたまた…。
サッカーファンにとって、見逃す事のできないカードだ。
【了】