復帰初戦で見事なパフォーマンス
それでもチアゴは、371日にも渡って離脱していたとは思えないようなパフォーマンスを見せている。ドルトムント戦では、相手のプレスに苦しんで引き気味になっていたチームのポゼッションを少しではあるが回復させた。
68分に投入された8日のレバークーゼン戦では、代わったラーム以上の働きを見せて、PK戦では最後のキッカーを務め上げた。チアゴの力強いキックで、バイエルンはドイツカップの準決勝進出を決めた。
そしてフランクフルト戦では遂に先発として返り咲いている。アロンソ、ラームとともに3ボランチの一角に入ると、このところ若干停滞気味だったバイエルンの中盤は流動性を取り戻し、息を吹き返した。
人もボールも良く動き、リズムに乗ってパスが回った。キッカー電子版によれば、フルンクフルト戦でのチアゴのボールタッチ数は105回で、これはアロンソに次いで2番目に多い数字である。アロンソが90分間フル出場し、チアゴは69分に代わっていることを考えれば、悪くはない数字だ。
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