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「僕は決して“パンダ”じゃない」。世界屈指のレジスタ、ピルロが語る司令塔の存在意義

text by クリスティアーノ・ルイウ photo by Getty Images

引いた相手を崩す秘訣は攻めるのではなく“誘う”

――では、いわゆるカテナッチョ的に、極端に引いて守りを固める相手を崩すために必要なことは?

P これもまたよく言われることになってしまうんだけど、引いて守る敵の選手たちを“誘い出せばいい”。こちら側が無理に前がかりになることはない。そして、そのための方法は無数にあるんだけど、それはいわゆる企業秘密なので詳しくは言えない(笑)。要するに、さっきの話じゃないけど、「起点を分散させる」ことでプレスをかけようとする敵に的を絞らせないという考え方、それに基づく攻撃のあり方が有効になると思うんだよ。

 極端なまでに攻めの起点をサイドのエリアに置くのも1つの手だし、それこそバルサのようにパスを繋ぎまくるというやり方もある。重要なのは、その過程で縦に入れる(仕掛ける)タイミングを見誤らないこと。最悪なのは過度に攻め急ぐことだね。敵の守備網はいつか必ずどこかにズレを生じさせるのだから、その瞬間を待てばいい。ただし、そのわずかなズレを捉えた瞬間には急がなければならない。当たり前だよね。そこでモタモタしているようでは直ぐにまた閉められてしまうのだからね(笑)。


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欧州フットボール批評02

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司令塔はどこにいる?

司令塔はどこに行くのか? 変わりゆくプレーメーカーたちの居場所

[INTERVIEW]アンドレア・ピルロ(ユベントス)
「レジスタが中央にいることが常に有益であるとは限らない」

[最先端のプレーメーカー像]再び現れた1・5列目の司令塔

[スペシャルワンの実験室]モウリーニョが作り出す新たな10番像 など

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