ここ6試合で6得点の19歳新星FW

　2トップの相方にはモラタが入る可能性が高い。今季、レアル・マドリーから加入して今や主力となった22歳のスペイン代表にかかる期待も大きい。トップ下のロベルト・ペレイラとのトライアングルの活躍がベスト4進出への鍵を握っている。

　対するモナコは、アーセナルを破った勢いそのままにリーグ戦でも好調を維持している。ベスト16でのプレビューでは「1-0のチーム」としたが、リーグ戦ここ6試合中4勝のスコアは3-1（エビアン戦）、3-0（バスティア戦）、3-1（ランス戦）、3-0（カーン戦）と全て3得点を記録している。

　特に、19歳のFWアンソニー・マーシャルはその4勝で挙げた計12得点中半数の6得点を記録。凄まじいまでのパフォーマンスを披露しており、ユベントス守備陣にとっても脅威の存在となるだろう。

　長期離脱中のMFティエモエ・バカヨコとFWラシナ・トラオレをこの試合でも欠くものの、それは織り込み済み。出場停止を含めてその他に欠場者はおらず、陣容にも大きな不安はない。

　ここまで築き上げてきた強固な守備陣にマーシャルというプラスαが加わった今、モナコは単なる「1-0のチーム」ではなくなった。

　ユベントスはアーセナルと違ってチームに安定感もあり、カウンター狙いの相手にも十分に対応できる力があるため、ホームチーム有利の状況に変わりはない。

　それでもCL決勝トーナメントは180分で1試合。ユベントスがベスト4へと駒を進めたいのであれば、慢心の余地はない。何より、コート・ダジュールのセレブ達の高笑いを止めるためにも決して集中力を切らすことなく、心してかかる必要があるだろう。

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