リーガエスパニョーラで首位を走るバルセロナが11日、敵地で行われたリーグ第31節のセビージャ戦で2点リードを追い付かれ、2-2の引き分けに終わった。この試合でバルセロナのクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチが古巣ファンとの間に見せた相互のリスペクトを示した行為が話題となっている。12日の英紙『ミラー』などが報じた。
昨夏セビージャからバルセロナに移籍したラキティッチが古巣の本拠地ラモン・サンチェス・ピシュアンに姿を現したのは今回が初めて。4年間プレーしたセビージャで主将も務めたラキティッチがピッチに姿を現すなり、地元ファンから受けたのはブーイングではなく総立ちの拍手だった。
試合終了の笛が鳴ると、ラキティッチはバルセロナの同僚たちから離れ、一人ホームファンの待つゴール裏に足を運んだ。そこには「ここはいつでも君の故郷だ。ありがとうキャプテン」と大きく書かれた横断幕があった。ラキティッチはシャツを脱いでファンに渡すと、続いてスパイクやソックスも脱いで渡し、拍手でファンの声援に応えていた。
なお、バルセロナの連勝記録は9でストップし、2位レアル・マドリーとの勝ち点差は2に縮まった。一方、5位につけているセビージャはホームでの連続無敗記録を32試合に伸ばし、来季チャンピオンズリーグ出場圏獲得に望みをつないでいる。
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