モッタとダビド・ルイスも負傷欠場濃厚
12月のカンプノウでの対戦では、イブラが先制点を見舞ったが、その後メッシ、ネイマール、スアレスの御三家にきっちり3点をとられて逆転負けした。その試合でのバルセロナは、パリでプレーしたチームとはまるで別物だった。
今回も、バルセロナは確実に自陣での2ndレグで得点する。パリが準決勝に勝ち抜けるには、なんとしてでも、ホームでの1stレグで得点、それも複数を挙げることが必須条件だ。
イブラは、その得点力はもちろんだが、ビルドアップの中での判断力に優れた的確なパスワークや豪快なムーブ、そしてゴール前でのパワープレーが相手にとって最大の脅威だ。仁王立ちしているだけでも、相手に負荷を与えられる。
その彼なしでこの大一番に臨むのは厳しいが、微かな朗報はマルセイユ戦で負傷したカバーニの復帰が間に合ったことだ。彼も不在ならほぼノーチャンスだったが、11日のリーグカップ決勝で64分から出場したカバーニは、その後2本のゴールを決めて順調な回復ぶりをアピールした。4日後にバルセロナ戦を控えたこの試合で、得点感覚を得られたことは大きい。
1stレグでのPSGの不安要素はしかし、イブラの欠場だけではない。中盤のゲームメイカー、ヴェラッティも同じく出場停止。そして、4月5日のマルセイユ戦で負傷したモッタとルイスも間に合いそうにない。
PSGにとって、ゲームメイクの中枢であるモッタ―ヴェラッティ―マテュイディの中盤三角形の2角が不在となるのは非常に痛いところ。とくに、瞬時に好位置にいる味方を見つけて的確なパスがさばけるヴェラッティがいないのは大きな痛手だ。
バルサ戦では、モッタの替わりにキャバイエ、ヴェラッティのポジションにはラビオという公算が高いが、キャバイエは負傷明けでフィットネスレベルと試合勘がまだ十分に回復していないのが気になる。