今季はグループリーグでも対戦し1勝1敗
シーズン終盤にきて、ズラタン・イブラヒモビッチのキレっぷりが凄い。
4月8日、フランス杯準決勝のサンテティエンヌ戦、開始21分にペナルティキックを決めてPSGでの記念すべき100ゴール目を祝うと、後半には華麗な個人技から2発を追加してハットトリックを達成。
3日後、バスティアを4-0で打ちのめして優勝したフランスリーグ杯決勝戦でも、2ゴール1アシストと、2試合で計5点をぶちこんだ。
今季は前半戦にかかとの負傷で長期離脱し、復帰後も動きは重かった。ここ最近の弾けぶりは、溜め込んだエネルギーが一気に噴出しているような感じだ。
火を噴いているのがピッチの上だけでないのも、イブラらしいところで、2月には、禁断のシャツ脱ぎゴールパフォーマンスで全身タトゥーを披露、世界をあっと言わせたのはよかったが、イエローカードをくらって累積で2試合の出場停止。
つい先日も審判への暴言に対する制裁として、4試合の出場停止処分が決定した。今季のリーグ戦も残すところ7節。イブラの姿を拝めるのも、そのうちの3試合のみということになる。
そして、来たる15日のチャンピオンズリーグ準々決勝、対バルセロナ戦の1stレグも、イブラは累積警告で出場できない。
バルセロナとは、今季グループリーグでも対戦している。9月に彼らをパルク・デ・プランスに迎えたときも、イブラは負傷中で欠場だったが、ダビド・ルイス、ヴェラッティ、マテュイディが点を獲り、3-2で勝利を収めた。
しかしバルサOBの左SBマクスウェルは、「グループリーグの試合と今回を同じ状況とは考えないほうがいい。このレベルのゲームでは、一戦一戦がちょっとしたディテールで決まる。前回で可能だったことが次も可能とは限らない」とまったく楽観はしていない。