レベルが段違いだったルイス・スアレス
ジェラードはミドルシュートやロングフィードの名手としての印象が強いが、実はゴール前のパサーとしても、卓越したセンスを持っていた。
「リバプールでもイングランド代表でも、俺は世界トップレベルのストライカーと組んでトップ下をやってきた。これはかなりラッキーだったと思う。
たとえばロビー(ファウラー)。彼はアンフィールドのレジェンドだったし、ファンからは今でも『ゴッド』って呼ばれている。マイケル(オーウェン)みたいな速さはないにしても、すごくクレバーなプレーができる選手で、(守備陣の間を縫って)対角線上へ抜けていくのがうまかった。ゴール前でボールをもらった時には、容赦なくゴールを決めたし。
逆にマイケルは、なんといってもスピードが売りだった。ディフェンダーは、マッチアップするのを嫌がっていたよ。マイケルみたいな選手がいるのは、俺たちMFにとって理想的なんだ。足下にパスを出す場合には、キックをしくじる可能性もある。でも前のスペースを狙ってパスを出せばいいわけだから。しかもマイケルは、こっちが強くボールを蹴り過ぎても最後に追いついてみせるんだ。
ただ自分にとってのベスト3を選ぶなら、ロビーとフェルナンド、そしてルイス(スアレス)になる。特にルイスは頭一つ抜けていたよ。メッシやロナウドの域に達しているし、去年のプレミアでは他の連中と完全にレベルが違っていた」
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