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Jリーグ 10年前

川崎F、土壇場で追いつかれ浦和とドロー。名古屋は無失点で今季初勝利!…J1第5節

text by 編集部 photo by Getty Images

絶好調の武藤が今季4点目でチームを勝利に導く

 湘南ベルマーレとFC東京は終始カウンターの応酬で迫力のある試合が展開される。ひとつ大きく違った点はミスの多さ。湘南は組み立ての場面で細かいパスミスが多く、もったいない形でボールを失う場面が多い。

 一方のFC東京は複数選手がいい距離感で絡みながら少ないタッチで相手のプレスをかわし、前線の武藤嘉紀や石川直宏にボールを供給する。

 そして、決勝点はチェルシー移籍に揺れる武藤によってもたらされた。64分、太田宏介の絶妙なクロスに後ろから走りこんだ武藤が頭で合わせて今季4点目をゲット。審判が試合をコントロールしきれず両チームの選手がエキサイトする場面が何度も見られたが、終盤の時間を上手く使ったFC東京が1-0で完封勝利を収めている。

 前節今季初勝利を挙げたヴィッセル神戸は、ヴァンフォーレ甲府にホームで大勝を収めている。立ち上がりに石津大介のゴールで先制した神戸は、前半終了間際に再び石津が決めてリードを2点に広げる。

 後半に入っても試合の主導権を握ったホームの神戸は、高い位置からプレスをかけて次々にチャンスを創出する。そして、54分に三原雅俊、73分に小川慶治朗が2戦連続ゴールを決めて勝負を決定づけた。甲府は83分にアドリアーノが1点を奪ったが、相手のミスから生まれたゴールが精一杯。

 低調なプレーに終始した甲府は3連敗で泥沼にはまり、改善の兆しが見えてこない。

 持ち前の組織的な守備でモンテディオ山形を苦しめたサガン鳥栖は、最少得点差で“らしい”勝利を収めた。

 前半をスコアレスで終えて引き分けで終わるかと思われた80分、右SBに入った吉田豊のクロスにエース豊田陽平が得意の頭で決勝点。落ち着いた試合運びでゴールを許さなかった鳥栖はJ1通算50勝を達成した。

 アウェイの地・鹿島で互角の戦いを演じたアルビレックス新潟は41分、自陣でボールを奪ったレオ・シルバが前線に大きなフィードを蹴ると、それに反応したラファエル・シルバがGKをかわしてゴールネットを揺らす。

 鹿島は後半のファーストプレーで植田直通のロングフィード、高崎寛之の落としとつないで最後は土居聖真が左足で同点ゴール。ここまで後半開始から約10秒の出来事だった。

 全9試合の結果は以下の通り。

松本 1-3 柏
横浜FM 1-1 仙台
名古屋 2-0 広島
清水 2-3 G大阪
湘南 0-1 FC東京
神戸 4-1 甲府
鳥栖 1-0 山形
川崎F 1-1 浦和
鹿島 1-1 新潟

【了】

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