2ヶ月ぶりの試合出場とはならなかった長友
ヴェローナ戦でベンチスタートとなった長友だが、アップを命じられることはなく試合終了の笛を聴いた。しかし終了後、彼はピッチに出て出場した選手一人一人を祝福して回っていた。
悔しさもあっただろうが、長友自身は出場のなかったことをきわめて冷静に受け止めていた。
「2ヶ月、僕もけがで練習もなかなかできていなかった。まずは試合ができるフィジカルコンディションを作っていかなければいけない」
次節、ミランとの“ミラノ・ダービー”についても「もちろんサッカー選手である以上ピッチには立ちたいし、ダービーは特別な試合なんで出たいが、今は焦らずにしっかりとコンディションを作ることを考えたい」と、現実的には難しいと考えているようだ。
2ヶ月の戦線離脱は長友にとっても初めてのことだ。「すごく今まで見えなかった部分っていうのが見えた」と語った後には、「自分にできることは日々のトレーニングと休養の繰り返しで、どうやってそれを積み重ねていくかっていうことが大事。全てをサッカーに捧げていかないと、サッカー人生後悔するかなと思う」と、高みを目指してストイックに自らを追い込む長友らしいセリフを口にしていた。
「目標にたどり着くため精神的な準備と肉体的な準備っていうのは、(故障をしている間の)2ヶ月間でやれたと思います」と、次を見据える上で気持ちの準備は整えている。再アピールに向けての活躍は、とりあえず「試合ができるフィジカルコンディションを作って」からになりそうだ。
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