インテルは“ビッグクラブ”であり続けられるか
長友はヴェローナ戦でアピールなるか【写真:Getty Images】
地元でもすべての人間が放出は既定路線と見ているわけではなく、『コリエレ・デッラ・セーラ』など「たぶん長友は残る」と報じているメディアもある。もちろん良いプレイをして他クラブから良いオファーを呼び込めば、それもまたありだろう。
CL出場権は遠ざかり、EL出場権獲得もほぼ難しい状況となっているインテルにとって、これからの9試合は来シーズンへの査定を意味する。「チームの革新とは選手を丸ごと入れ替えるということを意味しない。未だ我われはビッグクラブであり続けている」とマンチーニ監督は言い続けているが、それにふさわしいパフォーマンスを見せることができるか。
目標は潰えたが、その状態でもビッグクラブの選手らしく振る舞えるかどうかが見られている。インテルにとって、また長友にとって力の見せ所である。W杯後の“燃え尽き現象”に悩み、それをくぐり抜けたと思いきや故障で棒に振ったシーズンだったが、せめてこの終盤戦で思いっきり暴れてほしいものだ。インテルに所属したというプレッシャーに真正面から立ち向かい、力を伸ばしていった頃のバイタリティーを再び見たい。
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