ブラジル2部のパイサンドゥに所属するヤーゴ・ピカチュウ【写真:Getty Images】
ブラジルにピカチュウという選手がいることを、あなたはご存知だろうか。ブラジル2部のパイサンドゥに所属するDFヤーゴ・ピカチュウだ。
もちろん、ヤーゴ・ピカチュウは本名ではない。彼の名前はグライビソン・ヤーゴ・ソウザ・リスボア。しかし、ブラジルでは「ロナウジーニョ」や「カカ」のように、自ら任意の名前で登録することが一般的だ。ヤーゴもまた、そうして登録名にピカチュウを選んだ。
ヤーゴがピカチュウという名を選んだ理由は、意外にもゲーム「ポケットモンスター」が好きだったからではない。ブラジル版ESPNが同選手のインタビューを紹介している。
「フットサルをしていた時に、コーチにそう呼ばれたんだ。僕は背が低く、すばしっこかったからね。もちろん初めはピカチュウと呼ばれるのは好きではなかったよ。怒りもした。でも、時間が経つにつれて慣れたんだ」
今ではすっかりピカチュウの名で知られ、ファンからは同選手と本家ピカチュウがコラボレーションした動画を作られているほどに愛されている。なお、ポルトガル語の発音ではピカチュウではなく、「ピカシュウ」となる。
また、実はブラジルにはピカシュウという登録名の選手がもう一人存在する。同じくセリエBのボア・エスポルテに所属するFWウアリソン・ピカチュウだ。パイサンドゥとボア・エスポルテの戦いは5月26日の第4節に予定されている。運が良ければ「ピカチュウ・ダービー」を観ることができるかもしれない?
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