3月度の月間MVPを受賞したFC東京の武藤嘉紀【写真:Getty Images】
Jリーグは3月度の月間MVPの受賞選手を発表し、J1部門はFC東京のFW武藤嘉紀が選出された。
武藤は現在プレミアリーグのビッグクラブ、チェルシーからのオファーが届いており、武藤本人とFC東京の大金社長もその存在を認めている。
Jリーグは武藤選出の理由を、「3月に開催された全3試合にフル出場。単独1位となる3得点をマークし、チームの無敗に大きく貢献。いずれも違うパターンのゴールで、日本のエースストライカーたる所以を示した」としている。
また、「全3試合の走行距離は合計で36.51kmと、FWとしてはリーグ内1位の成績を誇る。またスプリント回数はリーグ内2位の83回となり、守備にも貢献しながら、武藤選手の持ち味であるスピードと勢いがデータにも現れている」と攻守に渡ってチームに貢献したことが大きな受賞理由となったようだ。
武藤にオファーを出したチェルシーは、現在リーグ戦で首位を独走中。ジョゼ・モウリーニョ監督は攻撃の選手にも献身的な守備を要求し、チームのために戦える選手を好む傾向にある。ベルギー代表MFエデン・アザールらも積極的に前線からボールを追うなど、攻撃以外の役割も必要とされる。
仮に武藤が移籍することとなれば、同様の役割が求められることになることから、今回の受賞理由は武藤がチェルシーの戦術にフィットできる可能性を示しているかもしれない。
武藤はクラブオフィシャルHPを通じて「2015シーズン最初の月間MVPに選ばれて光栄に思います。自分だけでなくチーム全員でいただいた賞だと感じています。今シーズン、いいスタートをきることができましたので、タイトルを目指すと同時により一層Jリーグを盛り上げていけるよう頑張っていきたいと思います」と受賞の喜びを語っている。
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