アストン・ヴィラに所属するFWベンテケ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのミランは、夏の移籍でアストン・ヴィラに所属するベルギー代表のFWクリスティアン・ベンテケの獲得に動くようだ。
24歳のベンテケは、2012年にスタンダール・リエージュからアストン・ヴィラに加入すると、移籍初年度のリーグ戦34試合で19ゴールをマーク。オフに4年の契約延長を果たすも、昨季はアキレス腱断裂でブラジルW杯を欠場するなど怪我に苦しむシーズンを送った。
しかし、今季途中にクラブの指揮官に就任したティム・シャーウッド監督の指導を受けると、7日のQPR戦ではハットトリックを達成。直近5試合で7ゴールを挙げるなど、復活の兆しを見せつつある。
英紙『デイリー・ミラー』によれば、ミランはベンテケの獲得に関心を示しており、ライバルクラブとの争奪戦を避けるため慎重な調査を進めているという。同選手には豊富な資金力をもつヴォルフスブルクも興味を示しており、市場価格は2500万ポンド(約44億円)が見込まれている。
ベンテケが所属するアストン・ヴィラは、降格圏に勝ち点3差の16位と残留争いを繰り広げている。もし降格が決まった場合、クラブは所属選手の給与カットを示唆しており、週給5万ポンド(約900万円)を受け取っているベンテケも約30%カットの3万5000ポンド(約620万円)に減給される見通しだ。
2017年まで契約を残すベンテケは、クラブの方針に難色を示しており、さらにはヨーロッパでの戦いに意欲を示しているため、シーズン終了後の退団を検討していると報じらている。
アストン・ヴィラは現在、FAカップの準決勝まで勝ち上がっており、仮に優勝すれば来季のヨーロッパリーグ出場権を獲得することができる。プレミア残留を果たせば、資金の問題もTV放映権料でカバーできるため、ベンテケの去就はクラブの成績次第で一気に進展する可能性があるようだ。
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