佐藤寿人のゴールが3月の月間ベストゴールに選出された【写真:Getty Images】
Jリーグは9日、3月の月間ベストゴールを発表した。ノミネートされていた10ゴールから選ばれたのは、3月7日に行われた開幕戦・サンフレッチェ広島対ヴァンフォーレ甲府で広島のFW佐藤寿人が決めた一発。前半10分、フィードに抜け出すと胸でコントロールし、スピードを落とさず左足でシュートを決めた。この得点は今季のJリーグ第1号である。
Jリーグ選考委員会による総評では以下のように佐藤のゴールを評価している。
・技術的な観点から
「後方からのロングパスに絶妙なタイミングで抜け出し、胸トラップからゴール右隅へ思い切り振りぬいたシュート。ゴールまでの距離や角度を熟知している佐藤選手だからこそ放つことのできるゴールである。
相手ディフェンダーやゴールキーパーが迫ってきているなか、シュートまでのテンポを合わせるために歩数を整えるなど、落ち着いてプレーしている様子が窺える」
・チーム戦術的な観点から
「パスを受ける直前に佐藤選手の位置を確認し、佐藤選手が得意とする位置に正確に放った青山選手のロングパスと、それを受け、無駄のない動きでゴールした佐藤選手の見事な連携プレーで先制点をマーク。
一連の動作が美しく、相手チームに付け入る隙を与えないプレーである。互いの信頼感があったからこそ生まれたゴールであった」
【了】