日本人の築舘範男監督が率いるブータン代表は、ワールドカップ・アジア予選で日本代表と対戦できることを熱望している。8日、イギリス『ロイター』が報じた。
大の親日国で知られるブータン。ブータンサッカー連盟のプンツォ・ワンディ氏は、来週行なわれるワールドカップ・アジア2次予選の抽選会を前に次のように語っている。
「ブータンの人々は日本代表と戦うことを望んでいます。多くの若者は日本代表FW香川真司のファンですからね」
「選手にとっても日本がファースト・チョイスであることは同じでしょう。彼らにとっては夢が叶うようなものです。日本代表はヒーローなのですから。私たちはサムライブルーを観て育ってきました」
一方で、日本と戦う理由は憧れだけが全てではない。ワンディ氏は強豪との戦いがブータンにとって、大きな実益ももたらすと明かしている。
「もしオーストラリアや韓国、そして日本と対戦することができれば、我々はテレビ放送からいくらか収益を得ることができるでしょう」
そう語ると、同氏は「日本がくれば、それはそれはたくさんのお金を貰えますよ」と笑ってみせた。
近年、驚異的なスピードでサッカー人気が高まっているブータン。ワンディ氏らの功績によって、100人足らずだった地域リーグのファンは今や6000人を超えるまでに増加している。日本との対戦を引き当てることで、成長を加速させることはできるのだろうか。
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