今年2月に起きたボルシアMGでのサポーター乱入事件【写真:Getty Images】
FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンは、サポーターに対し3万ユーロ(約420万円)の罰金を科すようだ。現地時間8日のドイツ紙『ビルド』をはじめ、各紙が報じている。
ケルン地方裁判所は、ケルンに対し、昨年2月に起きたサポーターによる爆竹投げ入れ事件で罰金8万ユーロ(約1120万円)を科すことを決めた。
同事件は当時2部リーグ所属だったケルンとパダーボルンの試合で発生。スタジアム上段から爆竹が投げ込まれ、7人が負傷する事態となっている。
犯人の裁判は刑がまだ確定していないが、現状では4000ユーロ(約56万円)の罰金と1年半の執行猶予となっている様子。
ケルン側は、セキュリティに多少の問題はあったかもしれないが、サポーターの過激すぎる行為に対し、クラブの罰金も犯人に払わせるように申告。同裁判所は8万ユーロのうち3万ユーロをサポーターに払わせることを認めた。
ケルンCEOのアレックス・ヴェールレ氏は「たった一人のために我々は罰則を強いられた」と憤慨。そして「この決定は最終判決ではないが、正しい要求だと考えている」と、最終的にも同様の判決が下されることを望んだ。
また、ケルンは今年2月に行われたボルシア・メンヒェングラードバッハとのダービーでも試合後にサポーターが問題行動を起こし、20万ユーロ(約2800万円)の罰金を支払っており、この件もサポーターに科すつもりでいる。
ブンデスリーガでは他にもDF内田篤人が所属するシャルケが、「Zippo」のライターを投げ入れ、アシスタントコーチを負傷させた事件で、犯人に罰金を払わせる考えを明かしている。
過激化するサポーターの行為に同CEOは「多くのクラブにとって、将来的に1つのきっかけとなる」と、今後の抑制に繋がっていくと考えている。
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