武藤雄樹【写真:ダン・オロウィッツ】
【浦和レッズ 1-1 北京国安 ACLグループG第4戦】
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第4戦が8日に行われ、J1の浦和レッズはホームで中国の北京国安と対戦した。
浦和は前節、アウェイで北京国安に敗れている。ここまで全敗と後がない中で臨んだ一戦だったが、結果は1-1の引き分けに終わり、決勝トーナメント進出は遠のいてしまった。
試合後、メディアの取材に応じた武藤雄樹は「前半は攻撃が行き詰った感もあり、前のコンビネーションがあまりよくなかった」と語り、李忠成と石原直樹ともに構成した前線の完成度の低さを悔やんだ。
後半の内容は良かったと振り返る武藤だが、「やっぱり点を取らないと試合には勝てない」と得点力不足にあえぐチームの現状を危惧している。
リーグ戦4試合を終えて首位に立ってはいるものの5得点しか挙げておらず、FW登録の選手のゴールは開幕戦で興梠慎三が決めた1点のみだ。ACL3試合で挙げた1得点はDFの森脇良太によるものだった。
8日の北京国安戦は槙野智章のゴールで引き分けに持ち込んだが、セットプレーかつDFの得点で、武藤も「流れの中で点を取れず、前の選手がまず点を取れていない」と最重要課題に挙げている。
ロッカールームではチームメイトと「(グループステージ突破は)0.1%くらいだけど可能性がある」と話していたようで、課題克服に向けて「個人としてもチームとしても流れの中で1点入ることで勢いに乗るというのはよくあることなので、そこを目指してやり続けるしかない」と決意を語る。
さらに「次の試合勝ち点3は絶対条件ですし、応援してくれるサポーターがいますし、勝利で応えたい」と大逆転を信じて気持ちを新たにしている。
浦和は21日にホームで水原三星ブルーウイングスと対戦する。難しい試合になるのは間違いないが、今季を占う重要な一戦となりそうだ。
【了】