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香川真司 10年前

「これがチームの現状」。延長制すも苦しんだドルトムント。香川も指摘する“ラスト3分の1”で課題残す

DFBポカール(ドイツカップ)準々決勝、ドルトムントはホームでホッフェンハイムと対戦して延長の末3-2で勝利したものの、内容は不満の残るものだった。大会優勝まで残り2戦、課題をクリアすることが求められる。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「もっとチームの連動であったり、共通意識は必要」

「これがチームの現状」。延長制すも苦しんだドルトムント。香川も指摘する“ラスト3分の1”で課題残す
試合後に香川も変わらず「ラスト3分の1」での課題を挙げている【写真:Getty Images】

 香川真司によれば、「これが今年のチームの現状だ」と監督クロップは言っていたという。19分にドルトムントは、ホッフェンハイムから先制点を奪うことに成功する。

 クーバの右のCKから、スボティッチが右足で合わせた。1-0。幸先の良い先制点は、DFBポカール(ドイツカップ)の準決勝を、一挙に手繰り寄せたかに見えた。

 しかしその直後の21分、ルディの右のCKからフォランドに左足でダイレクトに決められて、わずか2分で同点に追い付かれてしまう。1-1。フォランドは全くのフリーだった。

 そして28分、スボティッチがトラップミスしたところを、フィルミーニョに奪われて、そのままゴールを決められてしまう。1-2。どちらもしっかり対処すれば防げたことは間違いなく、実にもったいない2失点だった。

 香川が「サイドバックであったり、サイドの連係は意識していました」と振り返るように、対ホッフェンハイム戦でのドルトムントは、サイドで有効な攻撃を仕掛けることが出来ていた。

 例えば、ムヒタリヤンが左サイドで相手の右SBベックを釣り出して、その裏のスペースをシュメルツァーが突く、といったように。

 一発勝負のカップ戦なので、ホッフェンハイムはただ引いて固めるだけでなく、前に出て来るところはあった。それでも今季これまでの相手と試合のように、4バックにトリプルボランチで相手は、中央のスペースを埋めて来る。

「もっとチームの連動であったり、共通意識は必要」と、試合後に香川も変わらず「ラスト3分の1」での課題を挙げている。

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