”バナナ”を投げられても動じず完封したGKマヌエル・ノイアー【写真:Getty Images】
ドイツ・ブンデスリーガ第27節が現地時間4日に行われ、王者バイエルン・ミュンヘンはアウェイでMF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントと対戦して1-0で勝利している。
同試合で、ドルトムントのサポーターからバイエルンのGKマヌエル・ノイアーに向かって”ある食べ物”が投げ込まれるという事件が発生した。
投げ込まれたのは”バナナ”。後半、ドルトムントのゴール裏からPA内に向かって数個のバナナが投げられた。バナナの1つにはメッセージが書かれた物ものあった。
メッセージは「Neuer Rang koan Neuer(新しい地位はノイアーの物ではない)」と、ノイアー自身の名前とドイツ語の”ノイアー”の意味をかけたもので、代表GKのライバルでもあるロマン・ヴァイデンフェラーを正GKに推す意味合いも含めたものだったと思われる。
バナナを投げる行為は黒人への人種差別的意味合いが含まれているのだが、バイエルンの場合は少し意味合いが異なっている。
以前、バイエルンでも代表でも正GKを務めていた伝説的選手オリバー・カーン氏は、その風貌がゴリラに似ているという理由で相手サポーターからバナナを投げられる事があった。今回はその件を模倣したもののようだ。
カーン氏もノイアーも相手にとって脅威な存在であり、少しでも集中を削ごうとしたようだが決して良い行為とは言えない。さらにその行為もあまり意味をなさず、同試合では結局ノイアーが今季17試合目の完封を達成する結果になってしまった。
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