アタッカー陣のプレスが機能するか
先発予想の顔ぶれは、全国紙、地元紙ともに大きく変わるところはない。特に2列目より前の選手については、試合当日もこのままの並びと思われる。
2列目については、ブワシュチコフスキ、カンプル、ロイスという組み合わせも考えられるが、相手がバイエルンということを考えれば、トップ下は香川なのではないだろうか。前期のアウェイでの一戦でアロンソを封じることに成功したように、今回も同様のミッションが香川に託される可能性は高い。
マルティネス、アラバを負傷で欠いたバイエルンのボランチ陣の組み合わせは、アロンソ、シュバインシュタイガー、ラームの3人か、それともその中から誰か2人になると思われる。いずれにせよ香川は、まずバイエルンのビルドアップの要を潰す役目を負うことになるだろう。
ショート・カウンターとポゼッションいう、対照的な基本スタイルを持つ両チームだが、引いた相手を苦手とするという点では共通している。しかし、クロップとグアルディオラ、両監督の性格からしても、そのスタイルを放棄して引いて固めることは考えにくい。
オーバメヤンを先鋒にして、香川を中心にドルトムントのアタッカー陣のプレスが、バイエルンのバイタルエリアを制圧することが出来るか。そこがバイエルン戦のポイントとなりそうだ。
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