頂上決戦、両者のゲームプランに注目
もっとも、こういったバイエルン攻略法は、分かってはいても実践に移して成功を収めることが出来るのは、今のところCL本戦出場クラスのチームに限られてくるようだ。バイエルンが苦杯を舐めたボルフスブルクとボルシアMGは、それぞれ現在CL出場圏内の2位と3位である。
また今季CLのグループステージでは、マンチェスター・シティに同様の方法で敗れてもいる。その辺りは、ブンデスリーガクラスのチームでも実行可能なドルトムント攻略法との大きな違いであり、バイエルンとドルトムント、両チームの個の力の差とも言い換えることが出来る。
前期にミュンヘンで行われた一戦では、トップ下の香川真司にアロンソを潰すというミッションを託したように、クロップの頭の中にも既にバイエルン攻略法のようなものがあるようだが、4日の試合にはどのような戦略で挑むだろうか。
そしてボルシアMG戦を「分析して」ドルトムント戦に臨むペップは、何か変わった方法を取ってくるだろうか。
現在10位のドルトムントは、首位バイエルンとは31もの勝ち点差があるが、ドイツ国内では両者による試合が依然として頂上決戦であるのは間違いない。
ボルシアMGに敗れた後で、ペップは言う。
「人々は、(バイエルンにとって)ブンデスリーガは常にイージーだと考えているが、私はリーガがどれだけ難しいかを知っている」
ペップ・バイエルンとすれば、昨季はアウクスブルクからの初黒星に続いてドルトムントにも敗れたように、連敗は避けたいところだ。
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