フォルランが本領発揮。千葉対C大阪は後半8得点の死闘に
明治安田生命J2リーグ第5節の全11試合が1日、全国各地で行われた。
最も注目を浴びたカードは首位に立つジェフ千葉と、3位セレッソ大阪、互いに無敗で迎えた上位対決だ。
アウェイに乗り込んだC大阪は前日まで日本代表に参加していた山口蛍が先発に名を連ね、必勝態勢で臨む。対する千葉は5試合連続同じスタメンで連勝を狙う。
前半は千葉が押し込む形で何度もゴールに迫るが、C大阪はGK丹野研太を中心に粘りを見せて得点を許さない。
後半に入って、千葉はネイツ・ペチュニクが53分、59分と立て続けにゴールを奪って2点リードを手にする。
このリードで試合の流れを決定づけたかに見えたが、C大阪は70分にフォルランが後ろからのリングボールをダイレクトで叩く見事なコントロールシュートで1点を返すと、続く75分にカカウが同点ゴール。
そして80分、代表帰りの山口のクロスに再びフォルランが合わせてC大阪が逆転に成功した。
このままでは終われないホームの千葉は82分にキャプテンのパウリーニョが強烈なミドルシュートを突き刺すと、1分後にペチュニクのパスを受けた途中出場のオナイウ阿道が執念の逆転弾を叩き込んだ。
だが、まだ終わりではなかった。C大阪は後半アディショナルタイム、CKを山下達也がヘディングすると、GK高木駿が処理を誤りゴールイン。土壇場で再びタイスコアとなり、死闘は4-4で幕を閉じた。
ともに昇格を目標に掲げコンサドーレ札幌と京都サンガの一戦は、前後半で明暗の分かれる一戦に。
前半は札幌が完全に主導権を握っていたが、得点ランクトップのナザリトがことごとくシュートを外してチャンスをフイにしてしまう。
すると、後半メンバーを入れ替えながら主導権を奪取した京都が64分に石櫃洋祐の直接FKで先制し、1分後に今度はエース大黒将志のヘディングで一気に試合を決めた。
札幌は終盤にナザリトのPKで1点を返したが、最後まで決め手を欠き、1-2で敗れている。
昇格組ながら快進撃を見せているツエーゲン金沢は、札幌のナザリトと並んで得点ランクトップの清原翔平が爆発。29分、36分と立て続けにゴールを奪い、絶好調ぶりをうかがわせる。
対する愛媛FCは連敗中の悪い流れを払しょくできず。72分に近藤貴司のプロ初ゴールが生まれたが、最終スコア3-1で敗れ、3連敗となった。
なお愛媛戦で2得点を挙げ、今季5試合5得点で金沢躍進の原動力となっている清原は得点ランク単独トップに立っている。