問題となった横断幕【写真:ダン・オロウィッツ】
先月4日に行われたAFCアジアチャンピオンズリーグの浦和レッズ対ブリスベン・ロアーで、アウェイサポーターが掲げた横断幕に対して処分が科されていたことがわかった。
埼玉スタジアムに乗り込んだブリスベン・ロアーのサポーターは試合前、「HAVING A WHALE OF A TIME」と書かれた横断幕を掲げた。
普通の意味に訳せば「素晴らしく愉快な時間」となるが、「Whale」という単語を使ったことで「クジラにとって楽しい時間」、つまり「クジラを自由にしろ」というメッセージで日本の捕鯨活動を批判しているのではと問題になっていた。
今回、AFCはこの横断幕が「いかなる政治的、暴力的なスローガンをアピールしてはいけない」という規定に違反したとして、ブリスベン・ロアーに2000米ドル(約24万円)の罰金処分を言い渡した。
この処分はAFCの公式HP内で先月27日に通達されており、30日以内に罰金を支払うことが求められている。また、再び同じような問題を起こした場合、更なる厳罰に処すと但し書きされている。
罰金処分を受け、ブリスベン・ロアーの広報はクラブ公式HP上で「我々の試合のために日本まで駆けつけたロアーサポーターのサポートに大変感謝している。しかし、ブリスベン・ロアーFCは最高水準のスポーツマンシップを掲げており、今回の件は全てのファンがいついかなる時も留意する必要がある重要な教訓だ」とコメントを発表し、サポーターに自制を呼びかけた。
【了】