先制点を決めた久保裕也【写真:Getty Images】
【日本 1-0 マレーシア リオ五輪アジア地区1次予選 第3戦】
リオデジャネイロ五輪1次予選の第3戦が31日に行われ、U-22日本代表は開催国マレーシアと対戦した。
中1日での3戦目ということもあり、この試合でもスタメンを大きく入れ替えた日本はGKに牲川、DFは右から室屋、植田、奈良、安在が先発出場。中盤ではキャプテンの遠藤がチームでただ1人3試合連続スタメン出場を果たし、大島とコンビを組む。
2列目は右に荒野が今大会初先発。トップ下にスイスで活躍する久保、左に野津田がそれぞれ2試合連続スタメンに名を連ね、1トップに鈴木が入った。
この試合の前に行われたベトナム対マカオは、激しい雨と雷に見舞われて1時間半の中断を余儀なくされた。最終的に7-0でベトナムが勝利を収めたが、試合終了は日本戦開始のわずか20分前で、ただでさえ劣悪なピッチ環境がさらに悪化してしまった。
序盤からサイドを中心に攻撃を展開していた日本は41分、オーバーラップしてきた安在のピンポイントクロスに久保が頭で合わせて待望の先制点を手にする。
2日前のベトナム戦では不完全燃焼に終わった久保だが、最終戦でついにゴールの扉をこじ開けた。
ボールを支配しながら試合の主導権を握っていた日本は、マレーシアにも危険なチャンスをいくつか作られる不安定な前半となったが、1点リードで折り返した。
後半、さらに自陣に引いて守るマレーシアに対して攻めあがる日本は、久保に代えて中島、大島に代えて原川を投入して追加点を狙う。
しかし、荒れたピッチや相手GKの好守にも阻まれて最後まで2点目を奪うことができず、1-0で試合を終えた。
3試合全勝、10得点無失点でグループ首位となった日本は、16ヶ国で争われるリオデジャネイロ五輪アジア地区最終予選進出が決定した。今度は来年1月、よりハイレベルな環境で3つしかない五輪出場権を勝ち取るための戦いに挑む。
【了】