先制ゴールは「コントロールが完ぺき」
日本代表は31日、東京でウズベキスタン代表と対戦。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にとって、就任2戦目を迎えた。
前日会見で「メンバーは1試合目と全く違う」と語っていたハリルホジッチ監督。その言葉通り、システムは4-2-3-1を継続したものの先発メンバーは全11人が入れ替えとなった。
GKに川島永嗣、DFに右から内田篤人、昌子源、森重真人、酒井高徳、中盤の底に青山敏弘と今野泰幸、トップ下に香川真司、ウイングには右に本田圭佑、左に乾貴士、そしてセンターFWには岡崎慎司を起用した。
このスタメンについて、現地で取材をするイングランド人ライターのシューン・キャロル氏は「乾に注目したい」と語った。
その理由は「攻撃的なポジション4つのうち、3つは本田、香川、岡崎でほぼ決まっている。あと1枠を乾、武藤、宇佐美、清武、あるいはその他の選手で争うはず。その競争の行方は気になる」と説明した。
試合は開始早々の7分に早くも動く。日本がCKを獲得すると、キッカーの乾が蹴ったボールはGKに弾かれるものの、こぼれ球を拾った青山がエリア外からシュートを突き刺し、自身代表初ゴールを決めた。
この見事な得点シーンにキャロル氏は「コントロールが完ぺきだった。パワーよりも正確に打つことに集中した結果だね」と讃えた。
その一方で、キャロル氏は1月にオーストラリアで行われたアジアカップも現地で取材。その際にウズベキスタンの試合もスタジアムで取材しているが、「本来、彼らは非常に良いチーム。でも、今日のメンバーはアジアカップと大きく違う」と指摘。
「GKネステロフやDFデニソフ、MFカパーゼ、アフメドフ、セルゲーフなど中心となる選手がいない。彼らはあくまでも親善試合をするために来たと思う」と述べた。
それでも、日本が立ち上がりに見せたプレーには「プレッシングや攻撃への意識はこれまで以上にアグレッシブ。ウズベキスタンも日本がここまで早くアクセルを入れるとは思ってなかったのではないか」と評価した。
また、前半45分で最も好パフォーマンスを見せた選手には「今野かな」とし、「派手なプレーはないけど相変わらず安定している。しっかりボールを奪って正確にチームメートへパスを出す。ミスは1度もない」と中盤での安定感を絶賛した。
試合は、そのままスコアが動かず1-0で前半終了。日本は後半にさらに得点を積み上げることができるだろうか。
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