スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は30日、オランダ代表との親善試合に向けてスペインラジオ『カデナ・コペ』で代表チームの現状について言及した。

　独自のポゼッションスタイルで世界を魅了したスペイン代表だが、デル・ボスケ監督は「プレースタイルは一つではない。要は良いプレーをしなくてはいけないのだ、速いボールさばきやボールのコントロールなどね」と、ポゼッションに執着しない姿勢を示した。

　代表チームのリーダー的存在について訊かれた際「各自違うタイプのリーダーシップの持ち主だ。今は礼儀正しい、未来の挑戦を自覚しているチームが機能している。リーダー達はラモス、ブスケツ、ピケ」と述べた。

　EURO2連覇、そしてその間にワールドカップ（W杯）制覇という夢の3連覇を成したスペイン代表だが「過去の栄光に縋っていてはいけない」と語り、招集した選手達については「全員大きな決意を示して来たから感謝している」と、選手達の姿勢を高く評価した。

　27日に1-0で制したウクライナ戦は、チェルシーのFWジエゴ・コスタが負傷で離脱していた為、ユベントスのFWアルバロ・モラタを起用したが「誰も優先してはいない。個性の強い選手だからヂエゴのことは信頼し続けている」と、同選手への信頼を強調した。

　また、モラタが決めたウクライナ戦の決勝点のアシストを出したアトレティコ・マドリーのMFコケに関しては「とても完璧な選手。チームにとって便利な選手」と褒めたたえた。

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